新進時代小説家の、入江棗(いりえなつめ)さんの『おんな瓦版うわさ屋千里の事件帖 浪花男』が大和書房・だいわ文庫より刊行されました。
上方料理か江戸料理か! イケメンだがろくでなし浪花男・藤助に入れ揚げ、結婚詐欺に……。またもや落ち込む千里だったが、ひょんなことから藤助の腐った性根を叩き直すハメに。その方法はなんと「食いだおれ対決」。しかし腕に自信のある藤助は江戸の料理をこき下ろす。さらに、千里に近づく黒い人影と打ち壊しの噂……。どうする、千里。
シリーズ前作『茶屋娘』で、三大美人「笠森お仙」の失踪事件を追いかけた、「うわさ屋」千里が、今回は上方と江戸の料理対決を追います。「うわさ屋」というと、耳慣れないが、巷の事件を早耳で聞きつけて、それを瓦版に売り込む、いわば江戸の女性レポーターのようなもの。
今回、千里はグルメレポーターといった役どころか。上方料理と江戸料理が次々登場して、食いしん坊にはたまらない作品です。
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『おんな瓦版うわさ屋千里の事件帖 浪花男』
『おんな瓦版うわさ屋千里の事件帖 茶屋娘』