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山田正紀さんの傑作伝奇時代小説『天動説』、復刊!

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天動説(全) 山田正紀 時代小説コレクション1戎光祥出版から山田正紀さんの傑作伝奇ロマン、『天動説(全) 山田正紀 時代小説コレクション1』が刊行されました。SF界の鬼才にして、ミステリー、冒険小説、時代小説などでも活躍されている著者が、1987年から1989年に角川書店の月刊誌『野生時代』に連載し、カドカワノベルズから単行本化した作品です。

天保年間。品川沖に漂流してきた一隻の千石船の中では船頭たちが血まみれになって息絶えていた……。この怪異を発端として江戸の町に次々と怪事件が起こる。浪人・小森鉄太郎と岡っ引きの仙三の二人は、事件の背後に人の血を吸う化け物がいることを知り、その影を追う……。

『吸血鬼ドラキュラ』や横溝正史さんの『髑髏検校』という怪奇小説の古典をモチーフにした、妖美な伝奇ロマンの神髄と、江戸から蝦夷にかけて展開するスケール感にワクワク感が止まりません。今では入手困難なカドカワノベルズの「江戸幻想編」と「蝦夷伝奇編」が一冊に合本されて、天野喜孝さんのカラー口絵と挿画も収録しているのもうれしいところです。

→戎光祥(えびすこうしょう)出版