『文蔵 2014.11』(PHP研究所・PHP文芸文庫)は、相棒、仲間、ライバル、謎の人物……脇役がキラリと光る小説。
優れた物語に魅力的なキャラクターはつきもの。主人公はもちろんだが、物語に立体感を与えてくれるのは、脇を固めるサブキャラたち。特集では脇役にスポットを当てた、一味違うブックガイドとなっている。
時代小説ファンとしては、第20回中山義秀文学賞の最終候補作品決定の記事が気になります。候補になったのは、伊東潤さんの『峠越え』、玉岡かおるさんの『虹、つどうべし 別所一族ご無念御留』、村木嵐さんの『雪に咲く』の3作品です。2014年11月22日の発表が待ち遠しいところです。