「利休にたずねよ」で直木賞を受賞した作家の山本兼一(やまもと・けんいち)さんが13日、肺腺がんで死去した。57歳だった。
(「朝日新聞DIGITAL」より)
東京に今シーズン二度目の大雪に見舞われた日の夜遅くに、読み逃していた朝刊に目を通し、山本兼一さんの訃報を知りました。
山本さんは、時代小説家としては脂の乗ったバリバリの書き手のイメージがあり、これからも素晴らしい作品をどんどん紡いでいってくれると思っていただけに、痛恨の極みです。
周囲の人物のモノローグと時代を遡る叙述スタイルというユニークな構成で、千利休の半生を描いた直木賞受賞作『利休にたずねよ』、安土城築城を請け負った番匠(城大工)をドラマチックに描いた『火天の城』。斬新さと緻密に調べて構成された質の高い作品で、有名武将中心で停滞していた戦国時代小説に、新しい視点、切り口を提案し、風穴を開けた、山本さんの功績は計り知れないと思います。
ファンの一人として、あとに残された名作の数々を愛読していきたい、作者の存在を心に強く刻みたいと思います。心よりお悔やみ申し上げます。(合掌)
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