青山文平さんの『白樫の樹の下で』を時代小説ブックガイドにアップしました。
本所南割下水で生まれ育った貧乏御家人の村上登は、同じ境遇の道場仲間たちと希望のない鬱屈した日々を送っていたが、あるとき、一振りの刀を手にしたことから、物語は大きく動きだす。
青春時代小説としてだけでなく、迫力あるチャンバラシーンが楽しめる剣豪小説でもあり、辻斬りの下手人探しのミステリーでもある。また、田沼時代に大川の三ツ俣の中洲に埋め立てでできた島・中洲新地が登場するところも興味深い。
(更新日:2014年1月12日、全1156タイトル)⇒「時代小説ブックガイド・目次」)