「ライトノベル」や「コミック」を中心に出版してきた、KADOKAWAの富士見書房より、新レーベル「富士見新時代小説文庫」が12月14日に創刊しました。遅ればせながら、その中の一冊、南房秀久さんの『おっとり若旦那 事件控え(一) 大江戸世間知らず』を入手しました。
富士見書房では、かつて時代小説文庫を出していました。山田風太郎さんの忍法帖シリーズや火坂雅志さんの初期の人気作品「花月秘拳行」シリーズを読んでいたころが懐かしく思い出されます。
今回の新時代小説文庫のキーワードは、「剣」と「人情」と「正義」の3つ。肩の凝らない面白い時代小説作品が期待できそうです。
しかも、南房さんをはじめ、『朧月夜の怪 薬師・守屋人情帖』の青木祐子さん、『八卦見豹馬 吉凶の剣(一) 三度、斬る』の市川丈夫さん、『口入れ屋お千恵繁盛記(一)』の桑島かおりさんら、初回リリースの作家は時代小説のすべて新人作家を抜擢した、フレッシュなラインナップになっています。