『この時代小説がすごい!』を出している宝島社の宝島社文庫から、文庫書下ろしによる時代小説アンソロジー、『大江戸「町」物語』が12月5日に刊行される。
時代小説の文庫書下ろしスタイル(すべて新作書下ろし)の短編のアンソロジーというのは新しい試みである。辻堂魁さん、小杉健治さん、中谷航太郎さん、倉阪鬼一郎さん、早見俊さんという、文庫書下ろし界を代表する5人による競演というのも魅力だ。
単に作品の寄せ集めというのではなく、タイトルにある通り、江戸の町を題材にしているのが興味深い。
収録作品は以下の通り。
小杉健治 八丁堀 「八丁堀の刃」
辻堂魁 湯島 「介錯人別所龍玄始末」
中谷航太郎 内藤新宿 「とぼけた男」
倉阪鬼一郎 浅草 「香りの路地」
早見俊 両国 「やっておくれな」