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江戸ノベルズ第7号で文庫書き下ろしを楽しむ

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朝日新聞の6月9日付け朝刊に、広告特集「江戸ノベルズ」第7号が掲載されていた。江戸ノベルズ(江戸を舞台にした時代小説)を特集したこの広告企画が折り込まれていると、ちょっと得した気分になる。

江戸文化の研究家の田中優子法政大学教授の話や、文芸評論家で時代小説解説の第一人者の縄田一男さんの本所深川を舞台にした名作時代小説の紹介など、読み応えがある。今回は、江戸の暦について解説している記事が今回の目玉記事。冲方丁さんの『天地明察』の世界を楽しむ際のガイド役になる。

江戸切絵図で読む江戸ノベルズは、今回「本所深川編」。本所深川を舞台にした9つの時代小説作品を紹介しているが、そのほとんどが文庫書き下ろしで、かつ広告クライアントになっている出版社の作品を選んでいる。厳しい条件下でありながら、バランスの取れたセレクションになっていて選者の目の確かさを感じた。

大谷羊太郎さんの「紫同心江戸秘帖」や門田泰明さんの「ぜえろく武士道覚書」など、気になっていたシリーズが含まれていたので、これを機会に読んでみようと思った。

天地明察

紫同心江戸秘帖 両国秘仏開眼 (静山社文庫)

討ちて候 上 〔ぜえろく武士道覚書〕 (祥伝社文庫)

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