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武士の金銭事情を解き明かす歴史読み物

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歴史家の安藤優一郎さんが、KKベストセラーズのベスト新書から『鬼平の給与明細』を発行されました。

鬼平こと長谷川平蔵がタイトル名に入り、時代劇・時代小説のファンには食指の動く本です。

第一章では、鬼平の素顔を金銭事情から紹介しています。第二章、第三章では、江戸の武家社会や御家人の生活を金銭面から見ていきます。第四章では、大岡越前や勝小吉(海舟の父)から旗本の家計事情を取り上げています。さらに第五章では、幕末から明治にかけて武士の消滅していく過程を給与(家禄)から解き明かしていきます。

「武士は食わねど高楊枝」の言葉から、武士社会では金を軽視する風潮があるように思われていますが、実際はどうだったのでしょうか。興味深いテーマなので、楽しみながら読んでみたいと思います。

安藤さんは、ここ数年、精力的に江戸時代を取り上げた歴史新書本を多数執筆されています。いずれの本も現代人の視点で、ビジネス書っぽい切り口を取り入れて、わかりやすく書かれています。

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