木内昇(きうちのぼり)さんの『新選組裏表録 地虫鳴く(しんせんぐみうらろく・じむしなく)』を読み始めました。木内さんというと、新選組の主要人物16人を語り手に、それぞれの視点から激動の時代と新選組の姿を浮き彫りにした、『新選組 幕末の青嵐』がとても面白くて続編を読みたいと思っていました。
『幕末の青嵐』で陽の当たるところにいた新選組の面々にスポットを当てたのに対して、この『地虫鳴く』では新選組の物語では傍役扱いになる男たちを描いています。それは、非試衛館道場派(すなわち近藤や土方の昔からの仲間たち)とは異なる、芹沢鴨派でもない、新選組ができてから隊に加わった男たちです。
新選組の群像を描いた作品では、司馬遼太郎さんの『新選組血風録』や子母澤寛さんの『新選組始末記』などが頭に浮かびますが、この『地虫鳴く』も期待感大です。
追記:
書名を間違えていました(記述訂正済み)。ごめんなさい
正しくは、『新選組裏表録 地虫鳴く』(しんせんぐみうらうえろく・じむしなく)でした。裏だけでなく裏を通して表も描かれています。(2010.4.1)
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