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2008-05

市井人情

疲れた心を浄化してくれる人情時代小説

昨夜は、会社の同じ事業部でアルバイトで勤めてくれたOさんの送別会だった。Oさんは、感情に左右されることが少なく淡々としながらも、確実に与えられた仕事を進めてくれる。ミスが少なく、気が利くところがあり、得難い存在だった。昼食時はいつも本を読ん...
ミステリー

写楽の謎を題材にしたミステリー捕物小説

楠木誠一郎さんの『ふたり写楽』を読む。元南町奉行直属の密偵で手習い師匠の一文字弦斎が活躍する「もぐら弦斎手控帳」シリーズの二作目である。一作目の『逃がし屋』がスケール感が大きく、エンターテインメント度も高い作品に仕上がっていたので今回も期待...
幕末維新

将軍家御典医の娘を通して幕末・維新の活写する読み物

安藤優一郎さんの『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』を読んだ。将軍家御典医(奥医師)の桂川家第七代の甫周国興(ほしゅうくにおき)の次女として生まれた、今泉みねが書いた『名ごりの夢 蘭医桂川家に生まれて』をテキストに、姫さまの見た幕末・維新を...
お知らせ

江戸力を試すクイズサイト「江戸ものしり将軍」

『江戸時代小説はやわかり』を発行した古地図出版の人文社が、参加型の江戸クイズのサイト「江戸ものしり将軍」をスタートさせました。 江戸時代小説はやわかり―江戸の暮らしがよく分かる (時代小説シリーズ別冊) 作者: 人文社編集部 出版社/メーカ...
江戸

火盗改め長谷川平蔵も登場する、面白時代小説

楠木誠一郎(くすのきせいいちろう)さんの『逃がし屋 もぐら弦斎手控帳』を読んだ。楠木さんというと、10年ほど前に、明治の文化人・宮武外骨を探偵役にした、『帝都奇譚 紅蓮の密偵』を興味深く読んだことがあり、気になっていた作家の一人である。 逃...