本日、「江戸文化歴史検定」の1級を受けてきた。試験会場は市ヶ谷の法政大学だった。法政大学のキャンパスを訪れたのは、20年ぶりくらいだろうか。教室の雰囲気はあまり変わらない。第1回のときも思ったが、試験会場は中高年の男性の姿が多い。しかも、今回はは1級ということで、昨年の2級よりもさらに平均年齢が上がった印象を受ける。試験の運営スタッフだけが若いのが際立つ感じだ。
問題と解答用紙が配られる。解答用紙を見ると、あれ、91問以降の10問は記述式だ。ヤバイ、全然対策をしていない、どうしよう? 漢字が書けるかなあ。
試験開始。
1問:篠田達明さんの『徳川将軍家十五代のカルテ』に出ていたっけ?
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2問:徳川歴代将軍のうち、羊羹・カステラ・金平糖など甘いものに目がなく、30本以上もの虫歯があった将軍って? あー、わからない。
3問:黄檗様式でない寺院はどこ? 建立時代が違うから鎌倉建長寺かな。
4問:虚無僧といえば、普化宗だな。時代小説の知識が生きる。
5問:銀山の話か? あれ生野銀山かな、いや、ここはやっぱり石見銀山だろうな。
6問:「練兵館」の道場主は、斎藤弥九郎だ。これは楽勝。
7問:何人扶持は、1人1日あたりの米の標準支給量は? 玄米5合。米の換算は一応理解しておいたところ。
8問:御家人の内職か? 何?この選択肢は? 朝顔以外ありえないじゃん。
9問:農政家か? わからない。佐藤信淵と本多利明でないことは確かだから、野中兼山か松波勘十郎のどちらかのはず。そういえば、美濃出身は松波某でなかったかしら。
10問:鼠小僧次郎吉の盗んだ金銭の総額は? 30両や300両ということはないから、3,000両余かな。
うーん、ここまで快調。
28問:「セリ上げ」「廻り舞台」などの舞台装置の考案を主導した狂言作者はだれ? 並木五瓶、並木正三、並木宗輔、並木千柳。あれ、並木誰だっけ? 松井今朝子さんの本の主人公は並木五瓶だから、彼以外だな。あ~、「並木」ということはわかっているが、下の名前はなんだったっけ?
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30問:シーボルトが見た芝居の演目は? え~、わからないよ。
35問:円山応挙の樹木の樹幹描写の技法は? 「くま取り」は歌舞伎だし、「たらし込み」じゃないだろうし。
36問:「玉板油絵」って何?
歌舞伎と絵画関係の設問がボロボロだー。
46問:大石内蔵助が瑤泉院から預かった活動資金の使い道でもっとも支出金額が多かったものは? あれ、湯川裕光さんの『瑤泉院』に、書かれていたような記憶があるが思い出せない。
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47問:加賀藩前田家の文庫の名前は? 「紅葉山文庫」でも「金沢文庫」でもないことは確かだけど、わからない。
50問:武家の家紋の問題。あ、これ得意なやつだ。間違っているのは「黒餅」だな。これは熊本藩細川家ではなくて、福岡藩黒田家の紋だ。
という具合で、なかなか歯ごたえがあって難しい問題の連続でした。今回の合格は難しいかも。
コメント
理流さま、お久しぶりです。ずっと前、私もお約束した通り、今日江戸文化歴史検定の3級を受けて参りました!
最近仕事た忙しくて、折角買っておいた教本をほとんど読めなかったので、昨夜ほんとの一夜漬け。それでも3級は何とかなりそうです。
ここ数年来すっかり気に入って読んでいる佐伯泰英作品に関わりのある問題が多かったように感じ、助かりました。
五街道・四宿は押さえておいて正解でした。それから、子どもの時から何となく苦手だった学者関係の名前はやはり弱点。誤答の大半がそれと、あと大阪がらみの問題。江戸といっても、江戸時代であって、商都大阪を忘れちゃだめですね。
合格できそうでよかったですね。佐伯さんの作品では、江戸時代特有のことばを解説してくれるので、江戸文化歴史検定の対策になるかもしれないですね。
1ヶ月も前ですが江戸文検を受けました(2級)!最初は全然だめでした。なので勘でやりました。でも70問正解していました。後は結果を待つだけです!もう少しで来ると思います。