二宮隆雄さんの『暗闘 俊傑江戸始末(一)』を読んだ。著者の二宮さんは、ヨットマンで『海援隊烈風録』『風炎の海』『覇王の海』などの魅力的な海洋時代小説を発表されている。白石一郎さんが亡くなられた今、この分野の第一人者といえる。
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さて、今回の『暗闘』は書下ろしで、浅草阿部川町の「延命寺」の僧・俊傑が主人公の伝奇時代小説。享保十六年、八代将軍吉宗の時代で、尾張藩藩主宗春との抗争がテーマになっている。
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二宮隆雄 – 海とヨットをこよなく愛した海洋時代小説家