ある雑誌の原稿を書いていて、ブログのエントリーが久々になり、この間ずっと心苦しい思いを抱いていた。原稿掲載の詳細は、掲載誌が発売になったら、あらためてお知らせしたい。
ブログなどで江戸文化歴史検定の1級を受検したいと言っていたら、1級は難しそうだよという声をあちこちから聞いた。1級問題の約5割がここから出題されるという、公式テキストの『江戸博覧強記』を入手した。博覧強記の名に恥じない、400ページ以上のボリュームで江戸幕府の仕組み、江戸城の構造や将軍、武家や町人の生活、江戸の町の成り立ち、江戸の文化と歴史、地方の暮らし、旅など、実に多岐にわたる。そればかりか、多くの図表や史料も掲載していて、それらがすべて検定の出題範囲と考えると、その試験勉強の量は2級、3級の比ではないことがわかる。
江戸博覧強記 上級編 (江戸文化歴史検定公式テキスト 上級編)
- 作者: 江戸文化歴史検定協会
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
しかし、別の見方をすると、これだけの内容が頭に入っていれば、真の江戸時代通ということができ、時代劇を見ればいろいろと突っ込みたくなるだろうし、時代小説を読む際もスムーズに物語の世界である江戸にトリップできるだろう。
また、検定を受検しなくても、江戸のことをよく知るための教科書としては適していて、トリビアネタも多くて読み物としても面白い。
たとえば、将軍の献立に使わなかった食材リストが掲載されている。それによると、牛、豚、鶏などの肉類やサンマやイワシ、カキ、ニンニクなどが食膳に上がらなかったことは容易に想像がつくが、ネギやさやえんどう、わかめ、ひじき、あさり、油揚げなども食材として使われなかったことは意外な感じがする。
コメント
理流さま、こんばんは。
私も恥ずかしながら今年、江戸文化歴史検定の3級に申し込みしております。
仕事の都合などで行かれなくなるかも知れませんが、一応頑張ってみようかと。
無事受験できましたら、合否に関わらずご報告いたします~。
検定3級、合格できるといいですね。合否に関わらず、面白い経験になると思いますよ。がんばってください。理流
僕は昨年3級を受けて合格したので今年は2級を受けたいと思います。昨年の問題を見ると難しそうです。
昨年受検したときの経験から言うと、2級は公式テキストを読んでおくほかには、時代小説を読んで培った時代感覚でけっこう通じました。江戸というよりは江戸時代に関する出題も少なくなかったので、余裕があれば日本史の教科書の江戸時代の部分を読んでおくといいと思います。