向田邦子展と時代劇

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世田谷文学館で行われている「向田邦子 果敢なる生涯」の企画展示を見てきた。恥ずかしながら、向田さんの小説もエッセイもちゃんと読んだことはなかったが、展示で生原稿を読み進めるうちにあらためて文章がとても上手いということを実感し、エッセイ集の『父の詫び状』から読み始めようと思った。

父の詫び状 (文春文庫)

父の詫び状 (文春文庫)

向田邦子 果敢なる生涯

展示はTVドラマのスチール写真などを多数使っていて、ある年齢以上の人には懐かしくかつ見ごたえがあった。そんな中で、時代小説好きとして興味深かったのが、向田さんがある時代小説の原作のドラマ化にプロデューサーとして携わっていたことである。(向田ファンには周知の話だったのかもしれないが、新鮮だった)

野呂邦暢(のろくにのぶ)さんの『落城記』を原作に、テレビ朝日系で1980年に「わが愛の城」の題名で、岸本加世子さんの主演で放映されている。『落城記』は、天下統一を目指して九州征伐を行う豊臣秀吉は、肥前諫早の領主西郷純尭に軍勢に加わるように強いる。しかし、西郷はそれを拒み、秀吉の命を受けた龍造寺に城を攻められる。この落城劇を領主の妾腹の娘の視点で描く長篇歴史時代小説。

落城記 (文春文庫 (190‐2))

落城記 (文春文庫 (190‐2))

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