和田はつ子さんの『やさぐれ三匹事件帖』を読んだ。和田さんの時代小説といえば、『口中医桂助事件帖』シリーズや『藩医 宮坂涼庵』など、医師を主人公とするもので、捕物小説の中に、江戸の歯科や医療が描かれていて面白く読める。
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『やさぐれ三匹事件帖』では、南町奉行所同心の和木万太郎(わきまんたろう)、蘭方の町医者、園田孝陽、据物師の林源左衛門の三人が江戸の難事件に立ち向かう。
愚直ともいうべき謹厳実直を絵に描いたような和木、天才外科医ながら、凍花剣の遣い手で獣肉が大好物という孝陽、江戸据物師林家の八代目当主ながら満月のような柔和な顔をしている源左衛門、三人の主人公のキャラクター設定が面白い。据物師とは、処刑人を兼ねた刀の鑑定師のことで、山田浅右衛門が有名。
母に孝行者で、趣味も広く、親の跡を継ぎ、何よりも久食道楽、源左衛門のキャラクターのモデルと思われる、巻末の解説を落語家の林家正蔵さんが書かれていて興味深かった。
和田はつ子さんの公式Webサイト
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