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霊岸島って江戸っぽいなあ

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千野隆司さんの『大川端ふたり舟』を読み終えた。『大川端ふたり舟』は、「霊岸島捕物控」とサブタイトルが付けられている通り、霊岸島を縄張りとする岡っ引きの娘・お妙が活躍する捕物小説である。

 お妙の家は霊岸島の西の外れ、亀島川の河岸に面した富島町一丁目にある。対岸には、八丁堀の家々が屋根を並べていた。

(『大川端ふたり舟』P.13)

大火に遭った人たちが、霊岸島の円覚寺で避難生活を送り、お妙がそこで施療の手伝いをすることになる。霊岸島の東側に架かる永代橋を渡れば、深川佐賀町になり、大火を逃れて深川に避難する人の様子も描かれている。

また、大川(隅田川)の河口に位置する霊岸島の新川沿いは酒問屋が多いことで知られる。ちょうど今読んでいる、荒崎一海さんの『孤剣乱斬』の主人公の鷹森真九郎の家は、新川北岸の四日市町のある。真九郎は川に囲まれている場所にいるせいか、猪牙舟を屋根船を実によく使う。江戸らしいといえばいえるのだが…。

孤剣乱斬―闇を斬る (徳間文庫)

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さて、『孤剣乱斬』だが、帯に「大好評シリーズ、最終巻」という気になるフレーズが書かれていた。どんな結末を迎えるのだろうか。とても気になる。