脚本家の内館牧子さんの『転がしお銀』を読み始めた。池宮彰一郎さんや藤原緋沙子さん、庄司圭太さんら、脚本家出身の時代小説家は多い。かつてのトレンディドラマやNHK朝の連続テレビ小説「ひらり」や「私の青空」などの内館さんがどんな物語を描くのか気になるところ。
- 作者: 内館牧子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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東北の小藩の城代家老を務めた山岡網右衛門は、嫡男の孝左衛門が配下の公金横領の責任を取って切腹して以来、気鬱の日々を送っていた。そんな父の姿を見かねた出戻り娘の菊は、お銀と名を変えて町人に身を買えて、失踪した配下を探すべく、八十吉と名を変えた網右衛門とともに江戸深川へやってきた…。
東北の小藩とはいえ、上級藩士の家族が町人に変装して、江戸の深川の裏長屋に住むという設定に、少し無理を感じるが…。物語は、この先どんな展開を見せるか、もう少し追ってみたい。