お鳥見役一家の家族愛で心がじんわり

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ちょうど、諸田玲子さんの『蛍の行方』を読み終えたところ。「お鳥見女房」シリーズの第二弾。

蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)

蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)

幕府のお鳥見役・矢島伴之助が密命を帯びて、沼津で消息を絶って一年余り。留守を預かる女房珠世の日々は忙しい。それぞれの道を歩み始めた四人の子どもたちの人知れぬ悩みを知り心をくだき、その成長を見守る。隠居した父の寂寥を慰め、組屋敷に転がり込んできた浪人と五人の幼子、そして娘らの行く末を案じる…。

江戸の外れ、雑司ケ谷の四季の移ろいとともに、お鳥見一家の家族愛を描く連作時代小説。ヒロインの珠世がとてもチャーミング。深井国さんの表紙画がイメージどおりだ。いつも家族のことを考え、情愛豊かで、機転が利き、何事にも前向きなところが素敵だ。彼女を中心に物語は展開し、読んでいるうちに心がじんわりと熱くなってくる。

ところで、今回は、人情話ばかりでなく、密命を帯びて沼津藩に潜入した伴之助の活躍も描かれていて、エンターテインメント性が高くなっている。

お鳥見女房 (新潮文庫)

お鳥見女房 (新潮文庫)

コメント

  1. あき より:

    シリーズで読んでます。先日最新作を読み終わりました。色々な出来事や事件があるのですがしみじみとしていい物語です。