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「G+おとな館」の取材を受けました

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昨日、日本テレビ系のCSTV放送「G+チャンネル」の「G+おとな館」(スカパー110、毎週月~土・

午後10時から40分間)で、「時代小説が熱い!」(仮題)をテーマにした番組(11月18日放送予定)を組まれることになり、取材を受けた。

「G+おとな館」

http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvotona/

取材は、江戸情緒を感じられるところということで、深川にある清澄庭園と、清洲橋近くの隅田川沿いの遊歩道で行われた。最近の時代小説の盛り上がり、人気ぶりを紹介するということで、私自身の時代小説を愛読するようになったきっかけや、読書歴、最近の読書傾向、時代小説の魅力などを話させていただいた。

ただ、取材に不慣れなために、適切にお答えができず、考えていたことの30%程度しか話せなかったし、作品タイトルがスッと出てこなくて出来はよくなかった。読売新聞社の記者のAさんがカメラを回して取材してくださった。言葉足らずのところは、編集でうまくまとめてほしいなと思っている。

今回の取材で、あらためて自身の読書歴を振り返ってみることができ、自分自身にとっても収穫の多い取材だった。読書歴については、別の機会にブログでも紹介したいと思う。

さて、今回の取材では、深川を舞台にしたおすすめの本を持ってきてくださいというリクエストがあり、時代小説3冊とガイドブック1冊を持っていった。

『損料屋喜八郎始末控え』は、富岡八幡の祭礼が印象的に描かれていて深川の町の魅力が伝わってくる時代小説である。江戸文化歴史検定にも出題された寛政の棄捐令がテーマになっていて、とても興味深い一編。

損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)

損料屋喜八郎始末控え (文春文庫)

『ぼんくら』は、宮部みゆきさんの長篇時代ミステリー。舞台となる鉄瓶長屋は小名木川と大横川が交わるところ、新高橋のたもとに近い深川北町にある。宮部さんには本所七不思議を題材にした『本所深川ふしぎ草紙』という作品もある。

ぼんくら(上) (講談社文庫)

ぼんくら(上) (講談社文庫)

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)

『幽恋舟』は、江戸の房総へ往来する船舶を監視するための役所・中川舟番所に勤務する勤務する中年の旗本と、舟改めで出会った若い娘との恋の物語を描いた現代感覚に満ちた作品。背景に大名家の家督相続をめぐるミステリアスな事件が描かれていて、サスペンスに満ちている。

幽恋舟 (新潮文庫)

幽恋舟 (新潮文庫)

『江戸時代小説はやわかり』は、江戸切絵図に、時代小説を楽しむ読むためのコラムや、江戸時代の基礎知識講座を交えたガイドブック。この本を見ると、清澄庭園は下総・関宿藩主久世大和守の下屋敷であった(安政頃)ことがわかる。

コメント

  1. 絶間 より:

    スカパーは加入してないので拝見できず残念です。
    『損料屋喜八郎始末控え』は唯一山本一力作品で私が読んだ作品ですが、
    続編が読みたくなるいい出来ですね。経済物などから遠ざかっていても時代小説だと
    ついつい読んでしまいます。

  2. 与四郎 より:

    「江戸時代小説はやわかり」、お勧めに従って購入してみました。(まだ読んでないのですが)
    「ぼんくら」はミステリータッチが斬新な感じで、面白い小説でした。

  3. jidai-show より:

    『損料屋喜八郎始末控え』を久々に読み返そうと思っています。『江戸時代小説はやわかり』の索引が便利です。時代小説に出てくる町名、大名屋敷、坂、橋などで引けるので、舞台となった場所がわかりますよ。

  4. 与四郎 より:

    「おとな館」拝見しました。短い映像でしたが、時代小説への愛情と、一人でも多くの人に読んで欲しいというお気持ちが伝わってきました。
    佐伯泰英さんのインタビューも興味深かったです。職人の仕事のように書いていらっしゃる、とか。早起きして仕事するのは能率が良いようで、私も見習わなくては。