今日、第1回江戸文化歴史検定の2級を受検してきた。試験を受けるということが久々だったこともあり、とても面白かった。
試験会場は東京・青山学院大学。渋谷から歩いていき、大学に近づくにつれて、ショルダーバック姿の中高年の男性の姿が目につく。大学のすぐ近くのセブンイレブンはすごい混雑。お弁当やパンの棚は空っぽだった。
試験会場には大きな「江戸文化歴史検定」の看板が出ていた。会場はすごい人手だった。3級と2級をあわせた受検者は1万人だったそうだ。
教室に入ると、男女比は7対3ぐらいで50代以上の男性の姿が目立った。受検票に「天眼鏡(ルーペ)」と書かれていた理由がうなずけた。
さて、検定問題は、2級では公式テキストの『大江戸見聞録』から50%の出題ということで、全体の印象として、奇をてらったものが少なかった。91問から93問で江戸時代の農村をテーマにした出題があったことが意外な感じがした。時代小説を読んでいると、解ける問題も多かった。
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たとえば、こんな問題が出た。
【11】旧暦7月26日の夜は「廿六夜待ち」といって、品川や高輪では、歌舞音曲や酒宴を楽しみながら賑やかに月の出を待ちました。深夜、海から昇る月を拝んだのですが、この月は何の出現と考えられていたでしょう?
い)弁財天 ろ)東照大権現 は)天照大神 に)阿弥陀三尊
【15】江戸時代の歯磨き道具である「房楊枝」は、浅草に専門店が50軒もできるほど、有名な製品でした。では、「房楊枝」とは、どのようなものでしょう?
い)木を叩いて先端をほぐしたもの
ろ)筆先に硬い馬の毛を用いたもの
は)爪楊枝を糸で束ねたもの
に)塩をスティック上に固めたもの
【11】の答えは、に)。小杉健治さんの『二十六夜待』や平岩弓枝さんの『二十六夜待の殺人』(「御宿かわせみ」シリーズ)を読んでいると、文中で解説されている。
【15】答えは、い)。池波正太郎さんの「藤枝梅安」シリーズを読んでいれば簡単に答えられる。
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とにかく、「江戸文化歴史検定」は、時代小説ファンにとっても、脳トレになる試験だ。試験結果は、12月中旬に郵送で通知がある。結果が楽しみ。
検定のことは、夜のNHKニュース(関東ローカル)でも報道され、家族に本当にこんな感じだったよと話をした。
コメント
なんだか楽しそうな検定試験ですね。私も受けてみたいです。
受検料が3級で4,200円、2級で5,250円と安くないですが、受検を楽しみに一定期間勉強したり、腕試しをしたりするのなら、もとは取れると思いますよ。