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勝海舟の迷探偵ぶりが魅力

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坂口安吾さんの『勝海舟捕物帖』を読み始めた。『明治開化 安吾捕物帖』を改題したもので、坂口安吾生誕100年を記念して、人物文庫から刊行された時代ミステリーだ。

勝海舟捕物帖 (人物文庫)

勝海舟捕物帖 (人物文庫)

主人公は、勝海舟ではなく、旗本の末孫で洋行帰りの紳士探偵、結城新十郎である。剣術使いの泉山虎之助、戯作者の花廼屋因果らが絡む。勝は“安楽椅子探偵”として、新十郎と競うように、鋭い推理を披露するが…。

実はこの小説は今回初めて読むことになるが、子どものころにこの作品を原作としたテレビドラマを見た記憶がある。1973年10月~74年3月にかけて放映された「新十郎捕物帖・快刀乱麻」だ。若林豪さんが結城新十郎を、池部良さんが勝海舟を演じ、花廼屋役で植木等さん、虎之助役で花紀京さんが出演されていた。あー、懐かしい。もう一度見てみたいなあ。