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将軍の墓所決定をめぐる疑惑

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上田秀人さんの『秋霜の撃』を入手する。“一放流”の剣の達人で幕府勘定吟味役を務める、水城聡四郎が活躍する、「勘定吟味役異聞」シリーズの第三弾である。

秋霜の撃 勘定吟味役異聞(三) (光文社文庫)

秋霜の撃 勘定吟味役異聞(三) (光文社文庫)

チャンバラシーンが毎回圧巻なこのシリーズ。今回は、六代将軍家宣の死から物語は始まる。この時代を描いた時代小説はさほど多くないので、その点でも貴重な作品。聡四郎と直属の上司である儒学者新井白石の絡みも面白い。

将軍家の霊廟は、芝の増上寺と上野の寛永寺のいずれかになっているが、どういう基準で決定されるのか謎だった。本作品では、家宣の墓所決定をめぐる疑惑がテーマになっているらしい。どんな展開になるのか楽しみである。

徳川家歴代将軍の霊廟(墓)は以下の通りだ。

初代 家康 日光東照宮

二代 秀忠 増上寺

三代 家光 日光東照宮

四代 家綱 寛永寺

五代 綱吉 寛永寺

六代 家宣 増上寺

七代 家継 増上寺

八代 吉宗 寛永寺

九代 家重 増上寺

十代 家治 寛永寺

十一代 家斉 寛永寺

十二代 家慶 増上寺

十三代 家定 寛永寺

十四代 家茂 増上寺

十五代 慶喜 谷中霊園