佐伯泰英さんの『騒乱前夜』を読み始めた。『御鑓拝借』『意地に候』『寄残花恋』『一首千両』『孫六兼元』に次ぐ「酔いどれ小籐次」シリーズの第六弾だ。主人公の赤目小籐次は、五十歳の中年で、五尺一寸(153センチ)の矮躯に大顔、禿げ上がった額に大目玉、団子鼻、両の耳も大きい。お世辞にもかっこいいヒーロー像とはいえない。
- 作者: 佐伯泰英
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かつて豊後森藩の厩番を務め、来島水軍流の剣の遣い手だったが、大酒会で一斗五升の酒を飲んだ末に公務をすっぽかして奉公を解かれる。その小籐次が、主君の汚名をそそぐために獅子奮迅の活躍を見せる『御鑓拝借』を読んで以来、大好きなシリーズのひとつ。
今回は、小籐次が御三家の水戸藩をめぐる事件に巻き込まれる。探検家の間宮林蔵が登場するのも楽しみなところ。間宮林蔵といえば、北方謙三さんの傑作『林蔵の貌』が思い浮かぶ。
- 作者: 北方謙三
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- 作者: 佐伯泰英
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- 作者: 佐伯泰英
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寄残花恋(のこりはなよするこい) (幻冬舎文庫―酔いどれ小籐次留書)
- 作者: 佐伯泰英
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コメント
こんにちは。私は買ってからまだ読めてないのですが・・題名が「騒乱前夜」というくらいなので、次回は騒乱真っ只中(?)になるのでしょうかね?楽しみです。
ところで酔いどれシリーズの本は表紙絵(写真?)がきれいですね。特に孫六兼元の刀が。。。この本はいつも本棚の最前列です。
今回は、間宮林蔵の使い方に注目してます。確かに並べてみると、表紙の画像処理が際立ってますね。時代小説っぽくなくて新しさを感じます。