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茶乙女留主水之介の嫁取り合戦

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宮本昌孝さんの『旗本花咲男』の下巻を愉快な気分で読んでいる。上巻は、「殿中放屁御免」の家柄で、諸屁流放屁術の奥義を究めた茶乙女留主水之介の活躍譚を4話連作形式で紹介した。それは、下巻で繰り広げられる留主水之介の空前絶後の嫁取り話へのプロローグだった。

二十七歳の留主水之介に、家老の平手平右衛門から婚儀の話があった。しかも、前将軍の吉宗のお声掛かりで、花嫁は熊本藩主の妹君・冴姫だった。ところが、花嫁は「奪いに来るのを待つ。心して参れ」と捨て台詞を残して、婚儀の場から遁走した。じゃじゃ馬姫に一目ぼれした留主水之介に災難がふりかかる……。

ロマンチックコメディ的な展開を見せる時代小説。先を読むのがとても楽しみ。

8月6日のエントリーで、「時代小説SHOW」サイトのリニューアル計画について書いたところ、豚犬殿下さんから励みになるようなコメントをいただいた。リニューアルの進捗状況について、随時お知らせしていきたい。スケジュール的には今月中に何とかリニューアルオープンができればと思っている。