宮本昌孝さんの『旗本花咲男』を読み始めた。
- 作者: 宮本昌孝
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2006/07
- メディア: 文庫
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慶長二十年、大坂夏の陣において、真田幸村の猛撃に徳川旗本勢は総崩れとなり、家康の命もあわやという土壇場、ひとり踏みとどまって、幸村めがけて放屁一発、御大将の窮地を救った初代から、数えること、百三十年、時は八代将軍吉宗の治世が終わりを告げるころ。
中肉中背、下膨れの童顔に大きな瞳、眉間には臀部の割れ目に似た「桃割きず」。永世「殿中放屁御免」の御墨付を頂戴した三千石の旗本、茶乙女家(ちゃおとめ)の留主水之介康景(ルモンドのすけやすかげ)である。佐々木味津二原作の「旗本退屈男」こと、早乙女主水之介のパロディーである。
- 作者: 高橋千劔破,新潮社
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/06
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留主水之介は、両国の見世物小屋で、放屁の芸をする昔語花咲男としてわれわれの前に姿を現す。天一坊を想起させる、吉宗の御落胤を語る鰻一坊も登場し、今後の展開が楽しみなところ。続きを読もう。