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2006-04-23

市井人情

ピカレスクでなく、爽快な股旅小説

『草笛の音次郎』を読み終えた。江戸市井小説を得意とする山本一力さんが股旅を書くというので意外な感じがして、読む前はどんな展開になるのか、山本さんの読み味のよさがそこにもあるのか半信半疑だった。 しかし、読み始めると、物語の世界に引き込まれ、...