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焼きものと時代小説

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幸田真音さんの『あきんど 絹屋半兵衛』を読んでいる。彦根で磁器の製造販売を起業する絹屋半兵衛とその妻・留津を描く時代小説で、現在の起業に通ずるところが多く、興味深い。

さて、焼きもの(作陶)をテーマにした時代小説というと、いくつか思い出される。大聖寺藩で制作され、突然消えてしまった、幻の彩色磁器を描いた、高田宏さんの『雪 古九谷』。芸術と政治の狭間でもがく男と女を描いた、澤田ふじ子さんの『螢の橋』。澤田さんには、短編でもいくつか陶工や陶磁器(焼きもの)を描いたものがあったはず。あー、思い出せない。

自分自身は陶芸のことなまったくの門外漢で、うまくイメージできないところもあるが、その部分を割り引いても時代小説を面白くするテーマの一つである。

あきんど―絹屋半兵衛〈上〉 (新潮文庫)

あきんど―絹屋半兵衛〈上〉 (新潮文庫)

雪古九谷 (人物文庫)

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蛍の橋

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