市井人情 犬好き大満足の時代小説 阿部牧郎さんの『艶女犬草紙』を読み終えた。 文政年間の大坂。武士を捨て貸本屋を営む町之介は、犬が縁で下宿(したやど。奉行所に出頭する人の控え所を貸す業者)の若女将リサと知り合う。町之介は、「アラぬきの多助」という犬好きの青年とともに、「犬の... 市井人情江戸