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大きなヤマ場を迎える「居眠り磐音」

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最近、「時代小説SHOW」の読書録の更新ができずに、非常に心苦しく思っている。このブログを書くことに時間を取られていることが大きい。「ほぼ日刊時代小説」は、週に5日ほど書くことを目指してタイトルを付けている。また、時代小説の魅力を書き綴ることをテーマにしている。そのため、本を読まないことにはコンテンツが提供できないのだ。

なにやら、自分で自分を苦しめているようなところもあるが、最近、おもしろい時代小説が多く出ていることもあり充実した日々が送れる。時代小説の日々を忙しくしてくれる人の一人が佐伯泰英さんである。平均すると毎月2作ぐらいずつ文庫書き下ろしを発売している。

「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズは、そんな佐伯さんの作品の中でも大好きなシリーズだ。主人公の坂崎磐音の春風駘蕩としたキャラクターに惹かれている。出版元の双葉文庫では、シリーズ200万部を突破とし、箱入り夫婦扇子が1000名に当たるキャンペーンを行っている。蓬田やすひろさんの絵も入っていて、ほしいなあ。

双葉文庫

双葉社
双葉社は「週刊大衆」、「漫画アクション」などの定期刊行物、コミック、書籍などを発行している総合出版社です。

というわけで、早速、第16巻の『螢火ノ宿』を読んだ。キャンペーンに合わせているのか、シリーズは一つのヤマ場を迎える。今津屋の主人・吉右衛門と小田原の脇本陣の娘・お佐紀の婚儀が間近に迫り、磐音はその準備に追われる。同じ頃、磐音の元許婚の奈緒で、吉原を代表する遊女・白鶴太夫に身請け話が持ち上がった……。

宿命の女性は、住む世界が違うとあきらめ、陰から見守ることを決める磐音。人間ができ過ぎていて物足りなさも感じるが、逆に明朗もののヒーローらしい望ましさも感じられる。『螢火ノ宿』と第17巻の『紅椿ノ谷』で、シリーズはひとつのヤマ場を越えて、新しいステージに入っていくように思われる。

螢火ノ宿 ─ 居眠り磐音江戸双紙 16 (双葉文庫)

螢火ノ宿 ─ 居眠り磐音江戸双紙 16 (双葉文庫)

紅椿ノ谷 ─ 居眠り磐音江戸双紙 17 (双葉文庫)

紅椿ノ谷 ─ 居眠り磐音江戸双紙 17 (双葉文庫)

コメント

  1. 宮山 より:

    このサイトで知った「居眠り磐音」本屋さんへいきましたら本当に沢山有りました。児玉清さんもお勧めとか挑戦してみようと思います。