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時代小説のソムリエ

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最近、「趣味で時代小説のサイトをやっている」というと、「何か面白いおすすめの本、ありますか?」と聞かれることが多い。そんなとき即答できずに困ってしまう。私にとって面白い本はたくさんあって、一つ二つを紹介するのが難しいからだ。

相手のことをよく知っている場合は別だが、そうでないときは、とりあえず、2、3質問をして、相手の気分、関心がある時代やテーマ、人物を聞いてから、適していると思われる本を紹介する。お客さんの要望を聞いてワインを選ぶソムリエのような感じでおすすめの時代小説を2作品ぐらいあげている。

時代小説を相手の立場に立って選ぶことは、自分でもけっこう気に入っていることで、ウェブを組み合わせてもっとシステマティックにできればいいなと最近考えている。

ところで、今は北原亞以子さんの『深川澪通り燈ともし頃』を再読している。『深川澪通り』シリーズ第2弾。十数年ぶりに読み返しているので記憶が抜け落ちていて初読のように楽しめた。狂歌師を目指して肩肘張って生きる若者を描く表題作は哀しくてせつない。しかし、それが深川澪通りの人情の中で描かれると温かみを感じる。

深川澪通り燈ともし頃 (講談社文庫)

深川澪通り燈ともし頃 (講談社文庫)

コメント

  1. rim より:

    はじめまして。いきなりなんですが、
    「筋違い半介」って読む予定ありますか?

  2. jidai-show より:

    犬飼六岐さんの小説現代新人賞受賞作ですね。文庫なら即読みなのですが、単行本なのでどうしようかと正直迷っています。『軍配者天門院』は、意外性があって面白かったですよ。

  3. rim より:

    お返事有難うございます。
    自分も単行本ということで迷っています。もし、読まれるなら感想を見てから購入しようかと思ったのですが。まず、「軍配者天門院」を読んでみようと思います。
    それとまた質問なのですが、時代小説のコミュニティみたいなものってあるのでしょうか?掲示板とかで感想などを言い合えるような。

  4. jidai-show より:

    Yahoo!掲示板に「歴史、時代小説」のコーナーがあります。不確かですみませんが、mixiとかにもコミュニティーがあるんじゃないでしょうか? 「時代小説SHOW」でも以前に掲示板(メッセージボード)をやっていましたが、管理ができなくて、掲示板荒らしやアタッキングから守れなくて止めてしまいました。もう少し余裕ができたら、またやりたいのですが……。