今日は仕事始め。1週間ぶりに出勤する。電車はまだ空いている感じがする。そのせいか、車内で本がゆっくり読めた。
今、読んでいるのが、平岩弓枝さんの『はやぶさ新八御用旅 二 中仙道六十九次』。この時期、平岩さんの本が読みたくなる。明るく華やいだ雰囲気が正月によく合う。しかも、物語の始まりが京である。
前作『はやぶさ新八御用旅 東海道五十三次』で、江戸町奉行根岸肥前守鎮衛の命で、東海道五十三次を上ってきた、内与力を務める隼新八郎。根岸肥前守と昵懇の関白太政大臣鷹司輔平の用人、細川幸大夫に喜寿の祝物を届けた後、京都所司代酒井讃岐守の依頼で、御所役人の不正の探索を行うことに……。
京の雅な感じが作品に漂い、正月気分を盛り上げてくれる。もっとも、作品の季節設定は、七月から初秋にかけてだが。京で事件を解決させた後、新八郎は中仙道を江戸に向けて下ることになり、山の紅葉も堪能できそう。
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