寒波が日本海側を襲い、大雪と強風のため新潟で65万世帯が停電に見舞われた。奇しくも今朝の朝日新聞にJR東日本の「がんばってます!! にいがた」のキャンペーンの全面広告が掲載されていた。
新潟・長岡は、幕末の北越戊辰戦争、太平洋戦争の戦火、4カ月間も雪に閉ざされる特有の気候、そしてあの新潟県中越地震からも復興しようとしている。
長岡は、私自身、高校時代の3年間を過ごした思い入れがひと際強い町である。その長岡を代表する歴史上の人物というと、戊辰戦争で新政府軍と戦った河井継之助と連合艦隊司令長官で真珠湾攻撃を立案したといわれる山本五十六、米百俵で知られる小林虎三郎といったところ。
とくに、河井継之助は、司馬遼太郎さんの『峠』で歴史小説ファンにはよく知られる存在。広告では長岡城の本丸跡に、JRの長岡駅が立っていることも紹介されていて、ちょっと懐かしい気分になった。金重明(きむちゅんみょん)さんの『戊辰算学戦記』も戊辰戦争をダイナミックに描いた時代小説の傑作だが、幕末ではない長岡藩が舞台になった時代小説も読んでみたいなあ。浪花屋の柿の種をぽりぽり食べながら。
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コメント
昨日勘三郎のドラマを見ました。一回限りでなく連続ものにしないとたいへんなストーリーでした。ドラマの原作がわからなかったのですが、何かご存知ですか。あれば読んでみたいと思います。
中村勘三郎さん主演の『河井継之助 ~駆け抜けた蒼龍~』は、金子成人さんの脚本で、稲川明雄さんが歴史監修をされていますが、原作はないようです。12/16の毎日新聞夕刊では「物語は98%史実に基づき」と紹介されています。勘三郎さん自身は、インタビューによれば、NHK大河ドラマの「花神」と司馬遼太郎さんの『峠』の影響を受けているようです。
ありがとうございます。「花神」は読みましたが、「峠」は」読んでいません。司馬さんは大好きです。さっそく読んでみます。