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遠山の金さんの懐刀

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えとう乱星さんの『裏小路しぐれ傘』を入手。主人公は、北町奉行遠山景元(ご存知、遠山の金さん)の懐刀、御厨新三郎。与力を辞して息子の恭太郎に家督を譲り、時雨と名前を変えて裏長屋で気ままな一人暮らしを始める。そんな折、日本橋と内藤新宿で辻斬りが起きる……。

伝奇時代小説の名手、えとうさんにしては珍しい捕物小説。「市井にあっての人助け 世間に惑う者たちを優しく包む傘となる」という帯のキャッチフレーズと表紙装画からすると、市井物の要素もありそうで楽しみ。

時代劇のキャラクターの印象が強すぎるせいか、遠山の金さんが登場する捕物小説は、意外に少ないので、本作品に期待したい。

裏小路しぐれ傘 (学研M文庫)

裏小路しぐれ傘 (学研M文庫)