帯に南伸坊さんのおむすび顔のイラストが入ることでおなじみの双葉文庫。佐伯泰英さんの「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの最新刊『夏燕ノ道』を入手すべく、書店のコーナーを見ると、文庫書下ろしの時代小説のラインナップが充実しているのに気づいた。
佐伯さんや鳥羽亮さん、鈴木英治さんら、最近、書き下ろし文庫で活躍される作家が多い。読者にとっては、ハードカバーより敷居が低く、手ごろな値段で、通勤読書用に適しているのでありがたいことだ。反面、新人作家など評価が定まらない作品に手を伸ばすのには勇気がいる。どうしてもシリーズ物や名前が通った作家のものを選びがちだ。
『暴れ影法師―花の小十郎見参』でデビューし、「花の小十郎」シリーズで注目されている、花家圭太郎さんが、双葉文庫より新シリーズ『無用庵日乗 上野不忍無縁坂』を発表した。悪を懲らしめる裏稼業の“裏人”を描く必殺もの。スケールの大きなホラ話が魅力の「花の小十郎」とは別の味が楽しめそうだ。
- 作者: 佐伯泰英
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/09/01
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- 作者: 花家圭太郎
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