山本音也さんの『ひとは化けもんわれも化けもん (文春文庫)』を購入。第9回松本清張賞受賞作ということで、気になっていた一冊。しかも江戸時代を代表する作家・井原西鶴が主人公で、『好色一代男』のみ自作という設定。それでは『日本永代蔵』や『世間胸算用』は、一体誰が書いたのか気になるところ。
『風流冷飯伝 (新潮文庫)』などの、ユーモア時代小説の表紙でおなじみの柴田ゆうさんが装画を担当されて、何やら面白そうな予感が…。
●松本清張賞受賞作一覧
第12回 平成17年度 |
城野隆 | 一枚摺屋 |
第11回 平成16年度 |
山本兼一 | 火天の城 |
第10回 平成15年度 |
岩井三四二 | 月ノ浦惣庄公事置書 |
第9回 平成14年度 |
山本音也 | 偽書西鶴 |
第8回 平成13年度 |
三咲光郎 | 群蝶の空 |
第7回 平成12年度 |
明野照葉 | 輪廻(RINKAI) |
第6回 平成11年度 |
島村匠 | 芳年冥府彷徨 |
第5回 平成10年度 |
横山秀夫 | 陰の季節 |
第4回 平成9年度 |
村雨貞郎 | マリ子の肖像 |
第3回 平成8年度 |
森福都 | 長安牡丹花異聞 |
第2回 平成7年度 |
該当作なし | |
第1回 平成6年度 |
葉治英哉 | またぎ物見隊顛末 |
太字は時代小説で、時代小説作品と相性のいい賞である。
- 作者: 山本音也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: 文庫
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コメント
ホラーもミステリーもこなせる理由
歴史物って島村さん得意なのか、気づいたら
食い入るように読み込んだりしてます。
キツイ表現もあるんですけどね・・・。
最近出た「マドモアゼル」はかなり没頭しました。
緻密ですし、島村さんの真摯な仕事ぶりを十二分に感じました。
そんな島村さんの評論をしてるサイト、あんまり無いんですが、
見つけたので貼っておきます。
http://www.birthday-energy.co.jp/
「マドモアゼル」に関しては極上の国際サスペンスだそうで。
これからも期待できそうですね!!