伝奇 白魚の陣十郎―江戸隠密水軍(2) 二宮隆雄さんの『江戸隠密水軍 白魚の陣十郎 (ベスト時代文庫)』を読んでいたら、江戸の町が作られていく過程が折々で綴られたいた。作品の舞台設定は寛永二年(1625)、三代将軍家光の時代。家康が入府したばかりの頃(天正八年)の江戸城は朽ち果て... 伝奇
芸道 非道、行ずべからず(2) 今、『非道、行ずべからず (集英社文庫)』を読んでいる。作者の松井今朝子さんは、松竹で歌舞伎の企画や製作に携わった後に、『仲蔵狂乱 (講談社文庫)』で第8回時代小説大賞(この賞は残念ながら現在はない)を受賞した時代小説作家。芝居小屋の様子や... 2020.01.12 芸道
女性 「おっこちきれた」時代小説 『あなたの胸で眠りたい―長安遊侠伝 (集英社文庫)』などの、中国を舞台にした時代小説(和製武侠小説)を数多く書かれている藤水名子さんという作家がいる。ちょうど、読み終えたばかりの『斬られ権佐 (集英社文庫)』で、解説を書かれていた。同世代の... 女性市井人情江戸
捕物 青色の捕り縄 宇江佐真理さんの『斬られ権佐 (集英社文庫)』を読んでいたら、興味深い記述があった。 … 権佐も父親の次郎左衛門と同じ仕立て屋である。だが、仕事の傍ら、南町奉行所与力、菊井数馬の小者を務めるという裏の仕事も引き受けていた。 嫁の実家にいる権... 捕物江戸江戸学
芸道 非道、行ずべからず(1) ここ数年、1年間に100冊の時代小説を読むことを目標にしてきた。昨年、時代小説は文庫で250冊ぐらい刊行されているので、その半分近くをカバーできる計算になる。しかし、実現はなかなか難しい。昨年は93冊と、もう少しで大台に乗るところだった。1... 2019.12.25 芸道