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続巷説百物語(1)

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最近、寝る前に30分ほど読み続けていた、京極夏彦さんの『続巷説百物語 (角川文庫)』を読了した。文庫版とはいえ、760ページ余りの分厚い本なので、布団の中で読むのには適しているとはいえない。しかも、妖怪をモチーフにしているので、就寝前の読書向けとはいえないが、面白くて途中で読むのを止めるのが苦しかった。

第130回直木賞受賞作品だが、続編で賞を取ること自体はきわめてまれなことではないだろうか。前作『巷説百物語 (角川文庫)』ももちろん面白かったが、さらにスケールがアップして、主要キャラクターについても深く描き込まれていた。前作はプレリュード(序章)で、すべてはこの続編のためにあったといえる。謎・怪異の部分がすべて明らかになり、独立して描かれていた物語が、収斂していく京極作品特有のカタルシスが満喫できる。もちろん、『続巷説百物語 (角川文庫)』から読んでも大いに楽しめる。

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